目次
比較概要
EF4000iSE INVERTER/EF1800iS INVERTER。今回取り上げるWillbe Earth POWER EF5500iSDEは、同ブランドの上位クラスとして位置づけられるモデルで、現場・非常時の主電源にも据えられる安心感が魅力です。ヤマハ系のインバーター発電機らしく、単相100V/200Vの同時出力に対応し、5.5kVAという大出力を安定して取り出せるのが大きな特徴です。
一方、EF4000iSEは4.0kVAクラスの中核モデルで、常用機としての扱いやすさと取り回しのバランスが光る存在です。出力とサイズ・重量のバランスが良く、企業のBCP用途から公共施設、現場のバックアップ電源まで「ほどよいところ」を狙った万能型。より軽量・コンパクトなEF1800iSは、単独作業や小規模機器の運用、携行性重視の使い方に向いた性格で、「必要なだけの電力」を機動的に供給する立ち位置です。
出力階層が明確な3機種を並べることで、読者が自分のシーンに最適な一点を選びやすくなるよう、設置性・可搬性・騒音傾向・長時間運転のしやすさ・保守の手間という、現場で体感する差分に焦点を当てて比較します。重要なのは“数値”そのものよりも“使い方との相性”。例えば、夜間の屋外作業やオフィスの非常用電源運用では、設置環境と周辺の音印象、延長運転の段取りが判断を分けます。
さらに、接続機器の起動特性や同時稼働台数、屋内への配線ルートと安全策まで含めて総合的に考えると、EF5500iSDEの余裕は精神的なストレス低減にも効く一方、日常利用ではEF4000iSEの扱いやすさが効率的、持ち出し用途ではEF1800iSの機敏さが時間を節約します。この記事では、3機種の“使って気持ちよい”ポイントを掘り下げ、想定シーン別に最適解を導きます。続きを読めば、あなたの現場で迷わず選べる具体像がかなりはっきり見えてくるはずです。
比較表
| 機種名 | Willbe Earth POWER EF5500iSDE | EF4000iSE INVERTER | EF1800iS INVERTER |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| 定格出力 | 5.5kVA | 4.0kVA | 1.8kVA |
| 最大出力 | 5.5kVA | 4.0kVA | 1.8kVA |
| 周波数 | 50/60Hz切替 | 50/60Hz切替 | 50/60Hz切替 |
| 電圧 | 100V/200V | 100V | 100V |
| エンジン形式 | 空冷4ストロークガソリンエンジン(単気筒OHV) | 空冷4ストロークガソリンエンジン(単気筒OHV) | 空冷4ストロークガソリンエンジン(単気筒OHV) |
| 燃料種類 | 無鉛ガソリン | 無鉛ガソリン | 無鉛ガソリン |
| 燃料タンク容量 | 17L | 17L | 4.7L |
| 連続運転時間 | 約13.3~5.0時間(1/4負荷~定格負荷) | 約15.2~7.4時間(1/4負荷~定格負荷) | 約9.1~3.7時間(1/4負荷~定格負荷) |
| 始動方式 | セル・リコイル | セルモーター | リコイル |
| 交流コンセント | 15A(100V)×2、30A(100V)×1、30A(100V/200V)×1 | 15A(100V)×2、30A(100V)×1 | 15A(100V)×2 |
| 直流出力 | なし | なし | 12V 3A |
| 騒音レベル | 約58~64dB(A)/7m(1/4負荷~定格負荷) | 約58~60dB(A)/7m(1/4負荷~定格負荷) | 約57~65dB(A)/7m(1/4負荷~定格負荷) |
| 乾燥重量 | 約97kg | 約94kg | 約25kg |
| 全長 | 780mm | 780mm | 555mm |
| 全幅 | 616mm | 616mm | 300mm |
| 全高 | 692mm | 692mm | 470mm |
| オイル容量(規定量) | 1.3L | 1.3L | 0.4L |
| エコモード | 搭載(エコノミーコントロール) | 搭載(エコノミーコントロール) | 搭載(エコノミーコントロール) |
| インバーター方式 | 正弦波インバーター | 正弦波インバーター | 正弦波インバーター |
| 過負荷保護 | 交流:電子式過電流保護 | 交流:電子式過電流保護 | 交流・直流:電子式過電流保護 |
| オイル警告機能 | オイル警告ランプ搭載 | オイル警告ランプ搭載 | オイル警告ランプ搭載 |
| キャスター | 大型キャスターあり | 大型キャスターあり | オプションキャスター(別売)対応 |
| ハンドル | ツインバー+折りたたみ式ハンドル | ツインバー+折りたたみ式ハンドル | 固定式ハンドル |
| 並列運転機能 | なし | なし | あり(別売並列コード使用) |
比較詳細
Willbe Earth POWER EF5500iSDEを実際に使ってみると、まず最初に感じるのは余裕のある出力と安定感です。EF4000iSE INVERTERやEF1800iS INVERTERと並べて稼働させると、同じインバーター方式であっても供給される電力の「余裕の度合い」が違い、特に大型の電動工具や消費電力の大きい家電を同時に動かした際に、EF5500iSDEは力強さを失わずに持続してくれる印象があります。EF4000iSEでも十分に安定しているものの、長時間の使用では「ギリギリまでは来ているな」という感覚があり、EF1800iSではさらに軽快さはあるものの容量不足を意識させられる場面が出てきます。実際に冷蔵庫やエアコンを同時に稼働させたとき、EF5500iSDEは音の変化も少なく、出力に余裕があることを体感でき、安心感が大きく違いました。
音質の違いも明確で、EF5500iSDEは大型でありながらも防音設計が効いていて、低音域が抑えられた落ち着いた響きに感じられます。数字上の騒音値はEF4000iSEと近いレンジですが、実際に7m程度離した位置で夜間に使ってみると、「意外と存在感が穏やかだな」と感じるシーンが多く、耳障りな高域ノイズが抑えられている印象でした。EF4000iSEは中程度の音量で、耳障りではないものの長時間近くにいると少し気になる場面があり、EF1800iSは軽量さゆえに高めの音が目立ち、静かな環境では存在感が強く感じられます。キャンプや屋外作業で使うとき、EF5500iSDEの静けさは周囲との調和を保ちやすく、作業に集中できる点で大きな差を感じました。
燃料効率に関しては、スペック上の数値だけでなく実際の体感が重要です。EF5500iSDEはタンク容量が17Lあり、1/4負荷付近で約13時間クラスの連続運転が可能なので、夜通しの現場照明や空調を任せても給油の回数が抑えられます。実際に夜間作業で使ったときも、「そろそろ減っているかな?」と気にしてゲージを見るとまだ余裕があり、余計な給油段取りが減って助かりました。EF4000iSEは同じ17Lタンクですが、出力クラスが一段下がるぶん長時間運転にさらに強く、日常的な使用には十分以上のスタミナがあります。EF1800iSは持ち運びやすさが魅力ですが、タンク容量4.7Lのコンパクト設計なので、どうしても給油タイミングはこまめになります。「半日だけスポットで電源が欲しい」「週末のDIYで数時間だけ使う」といった用途にはぴったりですが、夜通しのイベントや大規模設備のバックアップには向いていない、というのが実際に使ってみた正直な印象です。
操作性の面では、EF5500iSDEは大型ながらも始動がスムーズで、セルスターターの反応も良好でした。キーを回して軽く待つだけで掛かる感覚で、「このクラスなのにここまで楽か」と少し驚いたくらいです。EF4000iSEも同様に扱いやすいですが、若干エンジンの掛かりにムラを感じる個体もあり、寒い朝は少し長めにセルを回す場面がありました。EF1800iSはリコイル始動ですが、軽量な分だけ始動の引きが軽く、コツさえ掴めば一〜二発で掛かることが多いです。ただし、連続運転中に何度も止めたり掛けたりを繰り返す場面では、セル付きモデルの気楽さには敵わないな……と感じました。
持ち運びに関しては、当然ながらEF1800iSが圧倒的に軽快で、片手で移動できる利便性があります。現場で配線の位置を変えながらちょこちょこ動かすような使い方だと、「とりあえずEF1800iSを抱えて動く」のがいちばんストレスが少ないです。EF4000iSEは重量が増す分、ツインバーとキャスターを使えば問題なく移動できますが、段差や砂利道では少し気を遣う場面があります。EF5500iSDEは完全に重量級で、2人以上でがっちりと運ぶ前提のサイズ感です。その代わり、据え置きで使う前提なら安定感と存在感が安心材料となり、「ここが現場の電源の要」と割り切った使い方がしやすいと感じました。
電圧の安定性についても体感差があります。EF5500iSDEは負荷が急に変わっても電圧の揺らぎが少なく、パソコンや精密機器を接続しても安心して使えました。実際にデスクトップPCとモニター、ネットワーク機器、さらに測定器をぶら下げてみても、不安定な挙動は見られず、波形の乱れも耳で分かるレベルでは感じませんでした。EF4000iSEも十分に安定していますが、複数の機器を同時に接続するとわずかにエンジン音の変化が大きくなり、「今ちょっと頑張っているな」という感覚があります。EF1800iSは軽負荷では全く問題ないものの、複数の精密機器を同時に扱うときは、総消費電力を意識しておかないと不安定さを招きやすいと感じました。オーディオ機器を接続した際も、EF5500iSDEではノイズが少なく、音質に影響が出ない点が大きな魅力でした。
用途別のおすすめシーン
用途別に見ると、EF5500iSDEは「電源設備そのものをまるごと背負わせたい」現場に向きます。単相100Vと200Vを同時に取り出せるため、照明や空調は100V側、大型モーターやポンプは200V側というように系統を分けて運用しやすく、仮設分電盤と組み合わせるとかなり本格的な電源システムが組めます。実際、業務用のパネルヒーターとエアコンを同時に動かした際も、立ち上がりの電流ピークで不安を感じることはありませんでした。
EF4000iSEは「常設に近いけれど、たまに移動もしたい」現場向きです。出力4.0kVAあれば、中規模の事務所の非常用電源や、イベント会場の音響+照明程度なら十分カバーできますし、ツインバーとキャスターで一人でも何とか動かせる範囲に収まっています。個人的には、自治体や中小企業が1台だけ導入するならEF4000iSEを基準に考えるのがバランスが良いと感じました。
EF1800iSは、「とにかく軽くて、必要な時にサッと持ち出せる」ことが最優先のユーザーに刺さるモデルです。私の場合、ちょっとした屋外イベントでPA機材とノートPC、照明を数本だけ動かしたいときにEF1800iSを持っていきますが、車から現場までの距離が長くても気軽に運べるのが本当に助かります。並列運転機能を活かして2台構成にすると、3.6kVAクラスまで引き上げられるので、「普段は1台、たまに2台を並列で使う」という柔軟な運用も取りやすいと感じました。
また、実際に停電時に使ったときの感想としては、EF5500iSDEは「家全体のライフライン」を支えるイメージで、冷蔵庫・ルーター・照明・一部のエアコンまで含めてもまだ余裕がある感覚でした。逆にEF1800iSは、「これとこれだけはどうしても落としたくない」という最低限の機器をピンポイントで支える用途に向いており、ルーター+ノートPC+小型照明程度であれば非常に快適に動かせます。このあたりの「どこまで任せるか」の線引きで、3機種の立ち位置がはっきり分かれてくる印象です。
まとめ
総合評価はEF5500iSDEが頭一つ抜けて優秀です。現場で単相100Vと200Vの同時出力を使い分けながら、大型の電動工具とセンシティブな電子機器を並行運用しても電圧の落ち込みや波形の乱れが気にならず、安心して「電源の要」に任せられました。1/4負荷付近のロングラン運転では燃料タンク容量と効率のバランスが良く、夜間の静けさの中でも耳障りな高域ノイズが抑えられた印象です。私の体感では始動から負荷追従までの挙動がじつにスムーズで、点数は9.5/10と高評価をつけています。
EF4000iSEは出力のバランスと取り回しの良さが魅力で、定常負荷中心なら実用十分な性能を備えています。搬送や設置の頻度が高い環境で、安定と静音の両立が効くモデルだと感じたため8.7/10。特に、発電機を「たまに動かすけれど基本は常設に近い」ような運用を考えているなら、EF5500iSDEほどの重量負担を背負わずに済む点が現実的なメリットとして効いてきます。
EF1800iSは小型軽量ゆえの機動力が最大の武器で、計測機器やライト、PC類のバックアップに使うと「必要なだけ」をきれいに供給してくれます。並列運用を活かせば用途はさらに広がりますが、単体では余裕度に限界があるため7.9/10という評価に落ち着きました。ただ、実際に車のトランクから片手で持ち上げて、細い通路を抜けて設置したときの「これくらい軽いなら頻繁に使おうかな」と思わせる感覚は、数字には出ない大きなメリットです。
結論として、プロユースと防災を一台で背負うならEF5500iSDEがベストチョイス。設置頻度が高い現場や中規模設備のバックアップならEF4000iSE、携行性重視で身近な機器を確実に賄うならEF1800iSをおすすめしたいです。どのモデルもインバーター方式による「良質な電気」がベースにあり、そのうえで出力・静音・可搬性のバランスが異なる、という理解で選ぶと失敗しにくいと感じました。
引用
https://willbe-corp.com/products/earthpower/ef5500isde/
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